2026年7月8日時点で収集したカカオ系列の特許データを、年別、国別、出願人別、IPC別、法的状態別に集計した。原資料3,320行からカカオ系列と確認できる3,098行を抽出し、食品のカカオなど名称が一致するだけの記録を除外した。公開公報と登録公報等の重複を抑えるため、国コードと出願番号が同じ記録をまとめた1,969件を分析単位とした。

| 検索基準日 | 2026-07-08 |
|---|---|
| 原資料レコード | 3,320行 |
| カカオ系列抽出後 | 3,098行 |
| 重複除去後の出願単位 | 1,969件 |
| 対象出願年 | 2000-2026年 |
| 2026年データ | 7月8日時点の部分集計 |
出願件数は2012年に102件となった後、2013年から2017年まで減少した。初期の記録には、モバイルメッセンジャーのユーザーインターフェース、友人関係、チャットルーム、メッセージサーバー、関連サービスに関する出願が含まれる。
2020年は154件、2021年は196件、2022年は234件、2023年は257件、2024年は228件である。2023年が本データセットの最多年となる。近年の出願人にはカカオ本体のほか、金融、決済、モビリティ、AI、ゲーム等の系列会社が含まれる。
2025年101件、2026年13件は、検索基準日に公開されていた文献だけを集計した値である。通常の公開前期間があるため、研究開発や出願活動の減少を示す値としては使用できない。

韓国(KR)は1,450件で73.6%を占める。米国(US)は241件、日本(JP)は177件、PCT(WO)は72件である。国別件数には同一発明のファミリー文献が含まれるため、独立した発明数や各国での事業規模とは一致しない。海外ファミリーの有無は、保護対象国を絞るための一次指標として用いる。

Kakao/Daumは1,315件で全体の66.8%を占める。次いでKakaoBank 217件、Kakao Enterprise/Brain 102件、Kakao Mobility 85件、Kakao VX 67件、Kakao Games 55件、KakaoPay 50件である。
Kakao/Daumの文献にはメッセージング、ポータル、広告、コンテンツ表示、プロフィール、リンク、サーバー処理が含まれる。KakaoBankとKakaoPayでは本人確認、送金、融資、異常検知など、Kakao Mobilityでは位置情報、配車、経路、移動データなど、Kakao Enterprise/Brainでは検索、推薦、対話処理、業務処理などが主な確認対象となる。ただし、系列会社名だけで発明の用途を確定せず、請求項と実施主体を確認する必要がある。

上位メインIPCは、G06Q-030/02が154件、G06Q-050/10が128件、G06Q-050/30が125件、G06Q-040/02が74件、G06Q-050/00が69件、G06F-017/30が67件である。
| 上位IPC 1 | G06Q-030/02: 154件 |
|---|---|
| 上位IPC 2 | G06Q-050/10: 128件 |
| 上位IPC 3 | G06Q-050/30: 125件 |
| 上位IPC 4 | G06Q-040/02: 74件 |
| 上位IPC 5 | G06Q-050/00: 69件 |
| 上位IPC 6 | G06F-017/30: 67件 |
G06Qは、商業、金融、管理、特定業種の業務に適用される情報処理を対象とする。G06Q-030/02はマーケティング、価格算定、資金調達に関する群、G06Q-050/10はサービス業務に関する群、G06Q-040/02は銀行業務に関する群である。G06Q-050/00は特定業種の業務処理に用いるICTを収める上位群であり、G06Qが付されていることだけで事業モデルや特許性の中心を確定することはできない。
G06Fはデジタル計算機とデータ処理を対象とする。G06F-017/30は情報検索とデータベース構造に用いられた旧分類で、2019年版IPCからG06F-016/00以下へ移行した。したがって、G06F-017/30の件数は検索・推薦関連の全件数ではなく、旧版で分類された文献を多く含む値である。
H04L-051/04、H04L-012/58、H04L-051/046は、メッセージ交換やメッセージングに関する分類群である。KakaoTalk関連の調査では、チャットルーム、通知、プロフィール、リンク、コンテンツ共有の具体的な端末処理とサーバー処理を請求項で対比する必要がある。
IPCは版ごとに新設、廃止、移行される。例えばG06Q-050/30は2024年版で複数の分類へ移行している。長期間の件数を比較する場合は、保存されたメインIPCだけでなく、適用版、付加IPC、移行先を正規化しなければならない。

2022年から2024年まででは、G06Q-050/10が55件、G06Q-050/50が43件、G06Q-040/02が33件、H04L-051/04が31件、G06Q-030/02が29件である。サービス、ソーシャルコミュニケーション、金融、メッセージング、マーケティングに関する分類が並ぶ。
2026年公開例には、KakaoBankのデジタル遺言、画像を用いた送金、身分証偽造検査の優先順位、顔画像の異常検知に関する文献がある。カカオ本体では、チャットメッセージの表示、組合せコンテンツ、位置に基づく場所推薦、リンク・チャンネルのインターフェース、プロフィール管理、チャットルーム投稿に関する文献が確認された。これらは公開文献の題名・要約による分類であり、登録請求項の範囲や実サービスへの採用を示すものではない。

登録1,246件、公開326件、拒絶191件、審査中57件、取下げ42件、放棄19件、消滅16件である。登録は全体の約63.3%を占める。登録件数は権利化された案件数を示すが、独立請求項の広さ、有効性、残存期間、実施製品との対応を示すものではない。
分析基準:2026年7月8日に検索・収集したデータ。件数は出願人名の正規化、非関連名称の除外、国コードと出願番号による重複除去後の集計値である。個別権利の範囲と有効性は各国の公式記録で確認する必要がある。